犬のレプトスピラ症
レプトスピラ症とは
細菌感染によって起こる感染症で、人にも感染する重要な病気です。
特に日本では、川や公園の水たまりなど身近な環境に存在し、突然重篤化することもあります。
レプトスピラは田舎や川遊びの病気と思われがちですが、実は東京でも発症が確認されています。
感染の原因
レプトスピラという細菌に感染することで発症します。
レプトスピラはネズミの尿などに含まれ、その尿で汚染された水や土壌に触れることで感染します。
●感染リスクのある場所(ネズミが多くいる場所)
・水たまり
・公園の土や草むら
・側溝や排水溝
・飲食店の多い繁華街など
また、梅雨や台風シーズンなど雨の多い時期は汚染された水や土壌が広がり、感染リスクが高まります。
発生状況
2024年(東京都) 0件
2025年(東京都) 8件
2026年(東京都) 16件
東京都でのレプトスピラ症の発生率は、年々増加傾向にあります。
また発生地域も様々で、渋谷区、新宿区、目黒区、世田谷区など身近な地域でも報告があります。
症状
無症状から重症まで様々な症状があります。
●主な症状
・元気消失・食欲不振
・発熱
・嘔吐、下痢
・黄疸
・腎不全
・出血傾向
発症した際は、抗生剤の投薬、入院下での点滴が必要となります。
重症化した場合は致死率が高く50%程と報告されています。
予防
レプトスピラには複数の血清型があり、現在のワクチンで全てをカバーすることはできません。
しかし、ワクチンを打つことで重症化を防ぐことができる可能性があります。
●ワクチンが重要な理由
・発症のリスクを下げることができる
・重症化を防ぐ効果が期待できる
・流行しやすい主要な型は含まれている
●ワクチンの種類
・8種混合ワクチン‥‥一般的な生活環境であれば十分に予防が期待できる
・レプトスピラ単独ワクチン‥‥あとからレプトスピラ対策を追加できる
完全に防げない病気だからこそ、できる予防は行うことが大切です。
また、レプトスピラワクチンは抗体の持続期間が短く効果が1年ほどしかない為、定期的なワクチン接種が必要です。
大切なご家族を守るために、ワクチン接種をぜひご検討ください。