左側は、細菌性外耳炎と診断されたの犬の耳垢を顕微鏡で見たものです。
細菌と炎症細胞が多数見られます。紫のつぶつぶしているものが細菌です。
右側は、寄生虫性外耳炎と診断された犬の耳垢からみられたミミヒゼンダニです。
ミミヒゼンダニは予防薬で防ぐこともできます。
また、重度の外耳炎や中内耳炎を疑う場合はビデオオトスコープやCT/MRI検査をすることもあります。
当グループでは
『目白通り高度医療センター』にオトスコープ・CT、
新目白通り第2高度医療センターにMRIの設備があります。
●治療
外耳炎の治療は、外耳道の洗浄・点耳薬・抗生剤や抗真菌薬、ステロイドなどの内服薬使用など、個々の症状に合わせて行っていきます。
アレルギーなどの基礎疾患がある場合には、そちらの治療も併せて行っていきます。
外耳炎の症状として耳を痒がるということがありますが、
・いつから痒がっているのか・耳以外で痒がっているところはあるか・痛みはあるか・食欲や元 気はいつも通りか・においはあるか、なども診断の手がかりになります。
また、外耳炎は耳が垂れている犬種に起こりやすいです。
1週間に1回程度はわんちゃんの耳をめくって中をチェックしてあげてください。
わんちゃんの耳をきれいに保つことは大切ですが、過剰に綿棒などを使用してお掃除してしまうと外耳炎を悪化させてしまうこともあります。
普段のお手入れの相談なども可能ですので、気になる症状がございましたらご来院ください。
動物医療センター 赤坂
獣医師 小針