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※手術の写真を掲載しておりますので、
苦手な方はご注意ください。

子宮、卵巣摘出と膀胱結石摘出を同時に腹腔鏡で行なった犬の症例
本日は腹腔鏡を用いて子宮卵巣摘出(避妊手術)と膀胱結石摘出を同時に行なった症例をご紹介致します。
今回は元々避妊手術の実施が決まっていた犬が、術前検査の段階で6mm大の結石を1つ膀胱内に発見され、その後再度飼い主様に聴取した結果『ここ最近頻尿が少しある』、との事だった為、元々実施が決まっていた子宮卵巣摘出の術創を大きく広げたり、数を増やすことなく同じ術創から膀胱結石も摘出するに至りました。
通常の開腹手術による膀胱結石除去では通常3−4日程度入院する事が多いですが、今回は術創が小さいこともあり回復も順調だった為、手術の次の日に退院となりました。
腹腔鏡手術は人間医療では随分前から外科手術の中心となっていますが、獣医療でも活躍の場が次第に増えています。肝臓生検、腹腔内潜在精巣摘出術、子宮卵巣摘出術、膀胱結石摘出術、門脈体循環シャント結紮術、大型犬の胃の腹壁固定術、胆嚢摘出術など今まで大きな術創で行われて来た手術を侵襲性を非常に軽減して実施できるようになりました。
当院では犬猫の子宮卵巣摘出術は実に95%の子が腹腔鏡を用いて実施しています。
腹腔鏡手術に興味がある方はお気軽にご連絡ください。
執筆担当
獣医師
西田
写真は膀胱結石です。カメラで拡大する事で6mm大の結石も非常に鮮明に確認できます
写真は膀胱と尿道の移行部です。尿道から膀胱へカテーテルが挿入されているのが分かります。カメラで確認する事で膀胱結石の取り残しを防ぐ事ができます。
写真は開腹で子宮卵巣摘出と膀胱結石摘出を同時に行う場合の術創と腹腔鏡での摘出の比較です。赤線が開腹の場合の切開線、青線が腹腔鏡の場合の切開線です。

症例報告一覧